越前海岸の夕日を、沈んだあとまでゆっくり楽しんでもらうためのイベント「SUN SET TAKIBI NIGHT」。人気のカフェ・マーレとスパッジオの間にあるキャンプ場で、毎週、焚火を囲んで過ごす時間をつくっています。
夕日を見る場所から、夕日を待つ場所へ
越前海岸には、日本海へ沈む美しい夕日があります。ただ景色を眺めて帰るのではなく、その前後も含めて海辺に滞在してもらうため、焚火台とチェアを配置しました。

すべての席を同じ向きへ揃えるのではなく、海の見え方や焚火との距離を考えながら、小さな輪がいくつも生まれるようにレイアウトしています。一人で景色を眺めることも、家族や友人と話すこともできる距離感です。
ロケーションに合う道具で、景色を整える
美しい場所に道具を置くときは、便利さだけでなく、もともとの風景を邪魔しないことが大切です。赤いFDチェアは夕日の色と呼応し、細身のフレームは海や岩場への視界を遮りません。
焚火台や照明も必要以上に主張させず、日が傾くにつれて自然と存在感が増していくものを選びました。道具を並べるのではなく、この海辺でどのように時間を過ごしてほしいかを考えて空間を整えています。

日没を、帰る合図にしない
夕日が海へ沈むと、焚火の明かりが会場の中心になります。空の色が青く深まり、やがて星が見え始めるまで、火を眺めながらゆっくり過ごしていただきます。

焚火には、何かを急いで始めなくても、そこに居続けられる理由をつくる力があります。会話をしても、静かに火を見てもよい。夕日、焚火、星空へと移り変わる越前海岸の時間を、それぞれの過ごし方で味わえる場です。
その場所にある魅力を、過ごす時間に変える
SUN SET TAKIBI NIGHTで新しくつくっているのは、夕日や海そのものではありません。もともとそこにある景色を、立ち止まり、腰を下ろし、日没後まで味わえる時間へ変えています。
canvasでは、会場の景観や時間帯に合わせた道具選び、レイアウト、焚火の準備と管理を通じて、その場所だからこそ生まれる滞在体験をかたちにします。