バッグのリペアについて

今日はバッグのクレンジングと全体染色の作業を行っています。

COACH（コーチ）のポーチのリペアをお受けしました。

コーチと言えば、アメリカのレザーブランドで、中でもこちらのグローブレーザーの製品は今でも愛用している方も多い人気の製品です。グローブレザーはしっかりとした一枚革でありながら、しなやかさも兼ね備え、その柔らかな質感が好きという方も多いですね。

最近のCOACH製品にはあまり使われなくなってきているので、買い替えたくても代用が見つからず、直して使い続けたいという依頼が多いのもこちらの製品の特徴です。

バッグのリペアは、擦り傷やコーナー部分のスレ、その他全体的な色焼けやシミなど、普段お使いの中で生じる様々なトラブルに対応しています。特に、高額なバッグや柔らかい革のバッグを使用中に爪なのでキズをつけてしまったときのショックは計り知れないですね。

福井駅前のあいあ～る工房では、そういったお困り事について、一つ一つ丁寧に作業内容を検討し、その製品の持つ個性や、現在の革の状態、性質や色調などをトータルに考慮して、最適な染料や顔料、クレンジング方法や仕上げクリームを選択し作業させて頂いております。

作業の内容は大まかに３パターン

①クレンジング

ご依頼いただいた製品の現在の革の状態を考慮し、専用の溶剤を使い丁寧に隅々まで汚れを落とします。時にはゴシゴシ水洗いなども行い、お化粧前のいわゆる”すっぴん”状態にクレンジングします。

②染色

その製品の元の色を探し、その色を複数の染料で調合します。車の板金などでは、元のカラー番号で塗装するため、直していない箇所と直した箇所が目立つ事がありますが、当工房は今お持ちの製品の色に合わせて調合し、漆塗りの技術から学んだ塗りの技術で染色を行うため、修理した事はまずわかりません。

③仕上げ

染色後は、専用の乾燥機で染料を定着。同時にオゾン脱臭機にて製品内部の気になる匂いなども脱臭除去します。

一連の仕上げ後に、専用のクリームにて保湿処理を行い終了です。こちらの保湿ですが、ご家庭でお付きあになる時は、ハンドクリームなどでも代用可能です。

バッグリペアの料金表