2021年夏、公共の屋内空間で開かれた、コンパクトでアットホームなウェディングパーティー。新婦様から「赤いFDチェアが可愛い」と選んでいただき、ゲストが新郎新婦を近くに感じられる会場に取り入れました。
赤いチェアから始まった、ふたりらしい会場づくり
ウェディング会場の印象を決めるのは、大きな装飾だけではありません。ゲストが長い時間を過ごす椅子は、会場全体の色や雰囲気をつくる大切な要素です。
今回は、新婦様がスノーピークの赤いFDチェアを気に入ってくださったことから、会場の客席として採用されました。鮮やかな赤色と細身のアルミフレームが、一般的な式場の椅子とは異なる、軽やかで親しみやすい表情をつくります。

屋内でも、形式張りすぎない距離感に
会場中央には絨毯を敷き、その両側にFDチェアを配置しました。通路には小さな灯りを並べ、正面の装花へ視線が自然に向かう構成です。
アウトドアチェアには、座る人の姿勢や場の空気を少しやわらげる親しみがあります。新郎新婦とゲストの距離が近い小規模なパーティーだからこそ、格式を強調しすぎず、家族や友人に囲まれて過ごせる会場によくなじみました。

公共の屋内空間にも、新しい役割を
結婚式は、専用の式場やホテルだけで行うものではありません。普段は別の用途で使われている公共空間も、家具や照明、装花の選び方によって、大切な一日を過ごす場所へ変えることができます。
既存の内装を大きく変えなくても、色や素材を揃えた道具を配置することで、会場にひとつの世界観が生まれます。施設が本来持つ開かれた雰囲気を生かしながら、その日だけの特別な役割を与えた事例となりました。
その人らしい選択を、会場の風景にする
「この椅子が可愛い」という新婦様の感覚を出発点に、会場全体の風景を整えました。決まった形式に道具を当てはめるのではなく、主役となる方が心惹かれたものを中心に据えることで、その人らしい空間が生まれます。
canvasでは、主催者様や会場をつくる皆様の企画に合わせ、チェアやテーブルなどの備品提供と、空間をかたちにする実装をお手伝いします。